仮面舞踏会 第3幕
リッカルドは、永遠にアメーリアに会わないように、レナートを祖国のイギリスに栄転させることを決意した。書類を書きながら歌うのが、「永遠に君を失えば」です。
「永遠に君を失えば」Forse la soglia attinse 歌詞と対訳
Forse la soglia attinse,
e posa alfin. L’onore
d il dover nei nostri petti han rotto
l’abisso. Ah sì, Renato
rivedrà l’Inghilterra – e la sua sposa
lo seguirà. Senza un addio, l’immenso
oceàn ne sepàri – e taccia il core.
Esito ancor? ma, oh ciel, non lo degg’io?
Ah, l’ho segnato il sacrifizio mio!
たぶん彼女は家に着いて
安らいでいる頃だろう。誇りと
良識が二人の間に築いてくれたのだ
深い溝を。ああ、レナートは
再びイングランドに戻してやろう。彼の妻も
従うだろう。別れの言葉がなくても、広大な
海が離してくれるのだ。心は静まる。
まだためらうのか?だが神よ、そうするしかないだろう?
ああ、私は自分を犠牲にして署名した!
Ma se m’è forza perderti
per sempre, o luce mia,
a te verrà il mio palpito
sotto qual ciel tu sia,
chiusa la tua memoria
nell’intimo del cor
chiusa nell’intimo del cor.
Ed or qual reo presagio
Lo spirito m’assale,
che il rivederti annunzia
quasi un desio fatale
come se fosse l’ultima
ora del nostro amor?
Oh qual presagio m’assale,
come se fosse l’ultima
ora del nostro amor?
あなたを失ったとしても
永遠に、私の光よ
私の胸の鼓動は届くだろう。
どの空の下にあなたがいようとも
あなたの思い出は閉ざそう。
心の奥深く
心の奥深くに閉ざしておく。
だが、恐ろしい予感が
私の心に迫る。
再び、彼女に会うことは
命がけの望みとなり、
最後であるかのように。
私たちの愛の
ああ、不吉な予感に悩ませられる。
最後であるかのように。
私たちの愛の
「永遠に君を失えば」Forse la soglia attinseの解説
信頼する部下で、友人でもあるレナートの妻を愛してしまった、リッカルド。
愛を諦めて、レナート夫婦を祖国のイギリスに栄転させることにします。アメーリアと海を隔てて遠く離れても、彼女を愛する気持ちは変わらないと歌っています。
「命がけの望み」「恐ろしい予感」になるような、どこか嫌なものを感じても、アメーリアに会う決意をします。