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エリーザベトの祈り|歌詞|タンホイザー|Allmächt’ge Jungfrau

エリーザベトの祈り|歌詞|タンホイザー|Allmächt'ge Jungfrau

タンホイザー 第2幕

タンホイザー「エリーザベトの祈り」は、タンホイザーが罪をゆるされるための「巡礼の旅」から戻らないため、エリーザベトが「彼の過ち seine Schuld」を自分の身をもって償うと聖母マリアに訴える歌です。

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「エリーザベトの祈り」Allmächt’ge Jungfrau【歌詞と対訳】

Allmächt’ge Jungfrau, hör mein Flehen!
Zu dir, Gepriesne, rufe ich!
Lass mich im Staub vor dir vergehen,
o, nimm von dieser Erde mich!
Mach, dass ich rein und engelgleich
eingehe in dein selig Reich!

エリーザベト

全能の聖母よ、私の願いを聞いて下さい。
汝に、祝福された汝に、私は叫びます。
汝の前に塵となり消えさせて下さい。
ああ、この地上から私を奪って下さい。
私を天使のように清らかにして
汝の祝福された王国に入らせて下さい。

Wenn je, in tör’gem Wahn befangen,
mein Herz sich abgewandt von dir
wenn je ein sündiges Verlangen,
ein weltlich Sehnen keimt’ in mir
so rang ich unter tausend Schmerzen,
dass ich es töt’ in meinem Herzen!

エリーザベト

かつて、愚かな妄想にとらわれて
私の心はあなたから遠ざかり
かつて罪深い欲望が
現世の憧れが芽生えたとしても
私は幾千の苦しみの中で闘いました。
心の中でそれを消せるように

Doch, konnt’ich jeden Fehl nicht büssen,
so nimm dich gnädig meiner an,
dass ich mit demutsvollem Grüssen
als würd’ge Magd dir nahen kann:
um deiner Gnaden reichste Huld
nur anzuflehn für seine Schuld!

エリーザベト

ですが、もし私が全ての過ちを償うことができないのなら
私を汝のもとへ慈悲深く受け入れて下さい。
慎み深く挨拶をもって
立派な乙女として、汝に近づくことができますように。
汝の最も慈悲深い恩恵を
彼の罪のために、請い願いましょう。

Fehl…誤り、失敗、間違え
Schuld…罪、責任、負債、過失

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