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スザンナのアリア|フィガロの結婚|Giunse alfin il momento

スザンナのアリア|フィガロの結婚|Giunse alfin il momento

フィガロの結婚 第4幕

フィガロはスザンナと伯爵が浮気をすると勘違いして、スザンナの様子を陰から伺っています。

スザンナは、フィガロが浮気を疑い様子を伺っているのを知っていて、「伯爵との密会が楽しみだわ」と歌うのが、「恋人よ、早くここへ」です。

目次

スザンナのアリアGiunse alfin il momento【歌詞と対訳】

Giunse alfin il momento
che godrò senz’affanno
in braccio all’idol mio. Timide cure,
uscite dal mio petto,
a turbar non venite il mio diletto!

Oh, come par che all’amoroso foco
l’amenità del loco,
la terra e il ciel risponda,
come la notte i furti miei seconda!

スザンナ

時が来たのね。
安心して楽しめる時が
憧れの人の腕の中で、臆病な心配よ
私の胸から出ていって
私の喜びの邪魔をしないで!

愛の火に答えてくれているようね。
心地よい場所と
大地と空が反応し、
夜が私のお忍びを守っているようだわ!

Deh, vieni, non tardar, oh gioia bella,
vieni ove amore per goder t’appella,
finché non splende in ciel notturna face,
finché l’aria è ancor bruna e il mondo tace.

Qui mormora il ruscel, qui scherza l’aura,
che col dolce sussurro il cor ristaura,
qui ridono i fioretti e l’erba è fresca,
ai piaceri d’amor qui tutto adesca.

Vieni, ben mio, tra queste piante ascose,
ti vo’ la fronte incoronar di rose.

スザンナ

さあ来て、遅れないで。美しい喜びよ
愛と楽しみがあるところに来ておくれ
夜空に光が輝いて
空気がまだ暗く、世界が静かなうちに

ここでは小川がせせらぎ、そよ風が戯れ
甘いささやきで心を癒してくれる
ここでは花たちが笑い、草がみずみずしく
愛の喜びに誘うのよ。

来て、愛しい人、この隠された木立の中へ
あなたの額にバラの冠を被せたいのよ。

スザンナのアリアGiunse alfin il momento【解説】

idol mio 憧れの人 (フィガロを懲らしめるため)伯爵を想定

ben mio 愛しい人  フィガロ

スザンナのいたずら心とフィガロへの愛が伝わってくるアリアです。

第1幕で、最初から伯爵の企みに気がついていたのはスザンナですし、フィガロの計画が失敗したときに、伯爵夫人が計画のパートナーに選んだのは、スザンナでした。フィガロより一枚上手なスザンナが、物語上で常に中心にいます。フィガロの結婚より、スザンナの結婚のほうがぴったりかも。

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