マノン・レスコー 第3幕
アメリカに追放されることが決まったマノン。刑が決まった売春婦たちが船に連行される中、マノンを連れて行かせまいとデ・グリューが騒動を起こします。どうにもならないことがわかり、船長にアメリカへの同行を願うのが「見て下さい、僕は狂っている」Guardate, pazzo sonです。
「見て下さい、僕は狂っている」Guardate, pazzo son【歌詞と対訳】
No! pazzo son!
Guardate,
pazzo son, guardate,
com’io piango ed imploro …
come io piango, guardate,
com’io chiedo pietà! …
そうさ!僕は狂っている!
見て下さい
僕は狂っている、見て下さい
どれだけ泣いて頼むのか
僕が泣くのを、見てください
どうやって慈悲を求めるのかを!
Udite! M’accettate
qual mozzo o a più vile mestiere,
ed io verrò felice! … M’ accettate!
Ah! guardate, io piango e imploro!
Vi pigliate il mio sangue … la vita! …
V’imploro, vi chiedo pietà!
Ah! pietà! ingrato non sarò!
お聞きください!僕を受け入れてください
水夫や下っ端の労働者として
喜んでやります!僕を受け入れてください!
ああ!見てください。僕は泣いて頼みます!
あなたは僕の血を取ってください、命でも。
僕はあなたに懇願します。あなたに慈悲を求めます!
ああ!お慈悲を!僕は恩知らずではありません!
【解説】デ・グリュー、ギリギリの精神状態のアリア
Vi pigliate il mio sangue … la vita! …
sangue…血
vira…いのち、生命
血や命を船長に差し出してでも、マノンとともにアメリカに行きたいというデ・グリューの願いです。