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リゴレット【女心の歌】歌詞|La donna è mobile

リゴレット【女心の歌】歌詞|La donna è mobile

リゴレット・第3幕

オペラ「リゴレット」は見たことがなくても、「女心の歌」は聞いたことがあると言う人も多いはず。

ヴェルディ本人も、この歌は人気が出るとわかっていて、公表するまでに時間をかけました。

既婚者で、遊び人のマントヴァ公爵が、部下の娘や奥さん、さらにリゴレットの娘に手を出し捨てます。周囲から恨みを買いながらも、のんきに宿屋で女を口説くときに歌われるのが、「女心の歌」です。

目次

「女心の歌」La donna è mobile【歌詞と対訳】

La donna è mobile
qual piuma al vento,
muta d’accento
e di pensiero.

Sempre un amabile
leggiadro viso,
in pianto o in riso
è menzognero.

マントヴァ公爵

女は気まぐれ、
風の中の羽根のように、
言葉が変われば、
思惑も変わる。

いつも愛らしく
優雅な顔立ち、
泣いていても、笑っていても
それは嘘だ。

È sempre misero
chi a lei s’affida,
chi le confida
mal cauto il core!

Pur mai non sentesi
felice appieno
chi su quel seno
non liba amore!

マントヴァ公爵

いつも哀れなのは、
女を信頼する者、
心を打ち明ける者、
自分の心を用心深くせずに!

しかし、決して感じることはできない、
完全な幸せを、
女の胸で
愛(心)を解き放たない者は!

いつも哀れなのは、自分の心を守らずに、女を信頼する者、心を打ち明ける者だ。

しかし、女の胸で心を打ち明けない者は、完全な幸せを決して感じることはできない。

【解説】ヴェルディは、ギリギリまで「女心の歌」を隠した

初演の数日前に(もしくは数時間前に)

ヴェルディはマントヴァ公爵を演じる人に、譜面を渡した。

初演が終わった後

ヴェネツィア中の人が「女心の歌」を口ずさんでいた。

リゴレットの初演は、ヴェネツィアのフィニーチェ座。(1815年)

こういうエピソードがある歌って珍しいような気がします。

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