マノンは、ジュール・マスネによる5幕のオペラです。美女のマノン・レスコーと騎士デ・グリューの愛の物語です。マノンの見どころは「さよなら、私たちの小さなテーブルよ」”Adieu, notre petite table”「消え去れ、優しい幻影よ」”Ah! Fuyez, douce image”です。
マノン、オペラ:人物相関図
マノン、オペラ:登場人物
マノン・レスコー, Manon Lescaut | ソプラノ | |
騎士デ・グリュー, Le Chevalier des Grieux | 騎士 | テノール |
レスコー, Lescaut | マノンの従兄 | バリトン |
デ・グリュー伯爵, Le Comte des Grieux | 騎士の父 | バス |
ギヨー・ド・モルフォンテーヌ, Guillot de Morfontaine | 老貴族 | テノール |
ド・ブレティニ, Monsieur de Brétigny | 貴族 | バリトン |
プゼット, Poussette | 女優 | ソプラノ |
ジャボット, Javotte | 女優 | メゾソプラノ |
ロゼット, Rosette | 女優 | メゾソプラノ |
- 原題:Manon
- 言語:フランス語
- 作曲:ジュール・マスネ
- 台本:アンリ・メイヤック、フィリップ・ジル
- 原作:アベ・プレヴォー「シュヴァリエ・デ・テグリューとマノン・レスコーの物語」
- 初演:1884年1月19日、オペラ=コミック座、パリ
- 上演時間:2時間30分(第1幕40分 第2幕20分 第3幕50分 第4幕20分 第5幕20分)
マノン、オペラ:簡単なあらすじ
老貴族ギヨーと貴族ド・ブレティニが3人の女優を連れて宿にやってくる。客人を乗せた馬車がやってくる。その中には美しいマノンの姿もあり、いとこのレスコーが彼女を出迎える。マノンは修道院に入るためにこの町に来たのだ。ギヨーはマノンに逃げるための馬車を持っていることをほのめかす。デ・グリューが宿に到着する。デ・グリューとマノンは恋に落ちる。ギヨーの馬車で二人はパリに向かう。
デ・グリューとマノンはパリのアパルトマンに住む。レスコーとド・ブレティニが二人を訪ねる。ド・ブレティニはマノンに、デ・グリューの父親が彼を誘拐する計画を立てており、計画を阻止しなければ彼女に豪華な生活を提案すると言う。マノンは贅沢な生活を選択する。「さよなら、私たちの小さなテーブルよ」”Adieu, notre petite table”
パリの遊歩道に着飾ったマノンが現れる。マノンはド・ブレティニとギヨーに金を援助してもらっている。デ・グリューの父親はド・ブレティニに挨拶し、デ・グリューが神学校に入学したことを伝える。マノンは二人の会話を聞き、神学校に向かう。デ・グリューはマノンを忘れようと努力していた。「消え去れ、優しい幻影よ」”Ah! Fuyez, douce image” デ・グリューとマノンは再会し、元の生活に戻る。
マノンとデ・グリューは賭博場で金を稼ごうとしていた。デ・グリューはギヨーとの賭けに勝つが、ギヨーは警察を引き連れて戻ってくる。二人は逮捕される。
デ・グリューが釈放される。マノンは有罪になる。レスコーは役人を買収し、マノンとデ・グリューが少し話ができるようにする。マノンは病気で弱り、デ・グリューの腕の中で息を引き取る。
同じ原作のオペラ・プッチーニの「マノン・レスコー」
マスネのマノンには、同じ原作を使用したオペラがあります。プッチーニが作曲したオペラ「マノン・レスコー」です。登場人物や内容が微妙に違います。